世界的には無名だった選手が、東京五輪のファイナリストを特大スローで破る大金星を挙げた。
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Janee’ Kassanavoidはアメリカの女子ハンマー投選手で、1995年生まれの27歳。聞き馴染みがないという方も多いだろうが、これまで世界大会の出場経験がない遅咲きの選手である。
昨年までのベストが75m50で、全米選手権では五輪まであと一歩の4位入賞を果たすまで力をつけてきていた。
2022年シーズンは5月7日にケニアのナイロビで76m82の自己新をマークして好調だったが、同月21日のUSATF Throws Festでは三投目に78m00を放ち再度自己記録を更新。
東京五輪10位・世界歴代4位の79m02を今季マークして好調のブルック・アンダーセンを破る殊勲を挙げた。アンダーセンも77m75と悪い記録ではなかったために値千金の勝利であると言える。
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コメント翻訳
“努力なくしてはなしえない結果。胸がいっぱいで投げる機会を与えてくれたことに感謝しきれない。78mの自己ベストで優勝してまた戻って来られるなんて!”
世界歴代2位・米国記録保持者のディアナ・プライスを筆頭にアンダーセン、そしてJanee’ Kassanavoidと近年女子ハンマー投大国として台頭しつつあるアメリカ。長年絶対女王として君臨し続ける世界記録保持者アニタ・ヴォダルチクの牙城を切り崩す一手となるか、アメリカ勢の動向から目が離せなくなりそうだ。