円盤投げ ターナー・ワシントンが64m23の自己新!【アリゾナ州立大新記録】

黄金の遺伝子はやはりこの男の中で眠っていた。アリゾナ州立大のターナー・ワシントン(22歳)が3月19日にアリゾナ州ツーソンで行われた競技会で64m23をマーク。

円盤投げは三年ぶりの出場であり、自己ベストも2018年にマークした56m50。

今回その記録を7m73大幅更新した。全米学生室内の優勝(砲丸投げ)からわずか一週間後の快挙である。

従来の学内記録はライアン・ワイティングが持っていた62m09(2009年)であるが、今回その記録を2m余更新してしまった。

 

関連記事

学生新こそ出なかったが、室内記録保持者が意地を見せた。 3月12日に行われた全米学生室内選手権男子砲丸投げでターナー・ワシントン(アリゾナ州立大)が21m36で初のNCAAタイトルを獲得した。   [si[…]

 

監督:驚きはない

Dion Miller監督は語る。「(円盤投げは)2018年以来の試合だったから、彼が今どのレベルにいるか見てみたかった。今日学内記録を破ってくれて嬉しいよ。努力を重ねているしまだまだ行けるよ。」

当のワシントンはライアン・ワイティングの持つ学内記録を更新できると信じて大会に出場したという。

 

(学内記録に)迫れると思ってた。最終投擲の前、「よし、この記録を抜いてやる」って言ったんだ。振り切りを大きくして上手く脚を運べれば行けるとね。62mは行くかなと思ってたけど、64m。超ハッピーな気分だよ(ワシントン)

 

恩師Brian Blutreichコーチも教え子の快挙に興奮気味。

「本当に素晴らしいよ。肩の荷も随分下りたんじゃないかな。2018年以来だが学内新に8mの自己新は途轍もなく良いスタートだ。ウエイトで一週間追い込んで学生室内での優勝も経験したし、彼にとっても意義のある勝利だし、我々も喜ばしく思う」

 

底知れぬ才能

しかしこの男、近年は砲丸投げでの活躍が目立っていたが元々は円盤投げのエリート選手。高校時代アリゾナ州を騒然とさせた怪童がようやく目を覚ましたといったところだろう。

そしてワシントンの父は世界陸上セビリア大会円盤投げの金メダリスト、アントニー・ワシントン。

父親譲りの才能・技術に英才教育。さらに父を大きく上回る体格が今後円盤投げにどう作用していくか、楽しみは尽きない。

 

 


 

関連記事

あの大選手の遺伝子を色濃く受け継ぐ男が大記録を達成した。 大記録を放ったのはアリゾナ州立大学の二年生、ターナー・ワシントン(TURNER WASHINGTON)だ。1999年2月10日生まれ、アリゾナ州ツーソン出身の22歳。身長196[…]