アジアのライジングスターが、今度は世界に羽ばたくか。1月29日に行われた室内競技会にてA.マームード(バーレーン,20歳)が21m10iをマーク。
Shahin Mehrdelan(イラン)が保持していた従来のアジア室内記録20m74(2020年)を大きく上回るアジア室内新記録であると同時に、東京五輪参加標準記録21m10を破りバーレーン投擲種目史上初の標準記録突破となった。
また、サルタン・アルヘブシ(サウジアラビア)が2009年に樹立した屋外のアジア記録21m13にもあと3㎝と迫る大投擲であった。
21.10mの投擲
マームードは2019年のアジア選手権で18m68のバーレーン新記録で5位入賞を果たすと、同年ベラルーシ選手権では自身の国内記録を19m31まで伸ばし優勝するなど将来を嘱望されている選手だ。
現時点で身長・体重などの詳しいプロフィールは不明だが、体格は小さいように見える。いずれにしてもアジアの砲丸投げの歴史を大きく塗り替える可能性を感じさせる選手であることは間違いない。
しかし好材料ばかりではない。今後世界を目指すにしても大きな懸念がある。彼が躍進した理由に、あの男が一枚噛んでいる可能性が否定できないからだ。
疑惑の金メダリスト
そう、バーレーンのナショナルコーチにかつてドーピングで永久追放となったアンドレイ・ミフネビッチ(ベラルーシ)が就任しているのである。2018年11月から現在に至るまで投擲コーチとして活動しているようだが、自身の後ろ暗いキャリアもありバーレーンの投擲選手が躍進しても疑いの目を向けられることは必至だ。
私が調べた限りでは現在のところマームードとの関係は不明。師弟関係があるのか、面識があるかも定かではないが今後も注視していく必要がありそうだ。